Web Key DirectoryでPGP鍵を配布し手軽にメールを暗号化(実用編)

2024年10月23日

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前回の続きです.
画像が多くなるので記事を分けました.
今回は主要なメーラーにWKDを使って鍵をインポートする方法を紹介します.

ProtonMail

ProtonMailほど簡単にWKDを利用できるサービスはありません.
宛先を打てば自動で鍵を取得して暗号化してくれます.

ProtonMailの操作

Thunderbird

メール作成画面を開き, 宛先を打ちます.
暗号化ボタンを押すとこのように警告が出るので, 「解決」ボタンを押します.

Thunderbirdの操作1

「公開鍵をオンラインで探す」を押します.

Thunderbirdの操作2

しばらく待つとさっきと似たような画面に戻ってきますが, 「解決」ボタンが出てくるのでこれを押します.

Thunderbirdの操作3

ソースが”Web Key Directory”となっているものがWKD経由で発見された鍵です.
この鍵を選択し, 「受け入れる」を押します.

Thunderbirdの操作4

これで鍵がインポートされ, 暗号化されたメールを送れるようになります.

OpenKeyChain

K-9 Mail自体はWKDに対応していません.
しかし, OpenKeyChainは対応しているのでOpenKeyChain上で鍵をインポートしてからK-9 Mailでメールを送るという方法で対応できます.

まず, 右下の+ボタンを押します.

OpenKeyChainの操作1

「鍵を検索」を押します.

OpenKeyChainの操作2

検索欄に宛先のメールアドレスを入力します.

OpenKeyChainの操作3

出てきた鍵をインポートします.

OpenKeyChainの操作4

これで鍵がインポートされ, K-9 Mailで暗号化されたメールを送れるようになります.

GnuPG

メーラーではありませんが, 一応紹介します.

このコマンドを使うと, WKDで鍵を探してインポートしてくれます.

$ gpg --auto-key-locate wkd --locate-external-keys reimu@hakurei.win